監督 : ルクレシア・マルテル(『沼地という名の町』監督)
出演 : マリア・オネット、クラウディア・カンテロ、セサル・ボルドン
ドラマ / アルゼンチン・スペイン・フランス / 87分 /
2008年カンヌ国際映画祭コンペ部門正式出品
★監督(ルクレシア・マルテル)来日予定
★プロデューサー(ベロニカ・クラ)来日予定
公式サイト : -
アルゼンチン北部の町サルタで、歯科医として、裕福な家庭の主婦として何不自由なく暮らすベロニカは、ある日一瞬のわき見運転で何かを轢いてしまう。怯えて逃げた彼女を夫や親族は庇い、全てを無かったことにしようとするが、「誰かを殺したかもしれない」という強烈なトラウマは根深く残り、息苦しい閉塞感が彼女を襲う。カメラは、魂の剥がれたベロニカを映し、保守的な富裕層の人々を追い、その背景にぼんやりと通り過ぎる多くの混血の貧者をも捉える。「見ないようにすれば怖いものは去っていく」・・・老女の寝言は本作を読み解く鍵となるかもしれない。