LBFF 2013 10th Anniversary / 第10回ラテンビート映画祭

1943年夏、スペイン国境近くのフランスのとある村。二つの戦争を経験し、生きる希望を失っていた80歳の彫刻家クロスは、妻が連れてきた美しい娘メルセに心を奪われる。スペインのフランコ軍から逃れてきたというメルセに魅せられたクロスは再び創作意欲を取り戻していく。彫刻家とモデルの心の触れ合いや、光溢れる自然の風景を、モノクロームの映像美で描く。彫刻家を演じるのはフランスの名優ジャン・ロシュフォール。その妻役にクラウディア・カルディナーレ。彫刻家を魅了するモデルにはスペインの若手女優アイーダ・フォルチ。監督はスペイン映画界の重鎮フェルナンド・トルエバ（『チコとリタ』LBFF2011上映）。2012年サン・セバスチャン国際映画祭最優秀監督賞受賞。第27回ゴヤ賞13部門ノミネート。