ロドリゴ・モレノ監督が映画祭に参加します。
2006年ベルリン映画祭アルフレッド・バウアー賞受賞。
ボディガードの仕事は大臣を常に見守ることである。大臣が車から出ると、彼もあとに続き、大臣が左へ曲がると、彼も後に続く。大臣がうたた寝するときは、その寝姿を見守る。常にその場にいなくてはならないが、その存在を主張してはならない。そう、まさに影のように。予定も来客も知らされることがないので、彼は状況がまったく把握できない。自分が主人公であるはずの実人生においても同じ。彼の孤独な人生に寄り添うのは、情緒不安定な姉、姪、武器の販売、そして安っぽい売春婦。これらすぺてを巻き込んでいく抑圧が最後には爆発する。